

中部地区英語教育学会三重支部は英語教育に関心のある方ならどなたでも参加していただけます。
例会では、英語教育に関する研究/実践発表または講演を行い意見交換をしています。
「2012年5月例会のご案内」
[5月例会]
日時: 2012年 5月19日(土)14:00−16:00
場所: アスト津 5階 研修室B
発表者: 森 雅也 氏
題目: 小学校外国語活動におけるALTとの効果的なTTの実践とその課題
〜「聞く活動」と「体験的理解を伴う活動」
発表要旨: 平成23年度、小学校学習指導要領の改訂により、5,6年生の児童は年間35時間、外国語活動において、
英語を中心とした外国語に触れることになる。文部科学省教科調査官の直山木綿子(2004)によると、 外国語
活動でコミュニケーションの楽しさを味わうことにより、他者との関わりの大切さを経験し、その中で自己の
存在の大切さを見つけ出すことができると主張している。さらに、発達段階を考慮すると、中学校からコミュ
ニケーション活動の楽しさを見つけることは難しいとも述べている。
小学校は数年前から試行としてたくさんの準備をしてきている。総合的な学習の時間の「国際理解に関する
学習」の一環として、外国語活動に何らかの形で取り組んでいる小学校は、一昨年度の調査(文部科学省
「平成21年度公立小・中学校における教育課程の編成・実施状況調査」)でさえ97.8パーセントになっており、
校内研修で研鑽を深めるなど学校全体で外国語活動へ取り組んでいこうとする意識が高いことがわかる。
小学校教員は総合的な学習の時間での実践や来るべき外国語活動のために、教材研究や研修会参加など様々な
準備をしてきた。
しかし、これまで準備を進めてきたとはいえ、本格実施に当たっては様々な課題が生じることが予想される。
筆者が考えるに、その中には、HRT(=Home
Room Teacher、担任教員)がもつ悩みが挙げられる。
■指導法の知識・情報・研修機会の不足からくる指導方法への不安がある
■英語力にかかわる不安がある
■効果的な外国語指導助手(ALT:Assistant Language
Teacher)の活用法がうまく行えないことへの不安がある
1 指導法の知識・情報・研修機会の不足からくる不安がある
大学で指導法を学んだ教員は少数である。指導法研修会、研究推進校での公開授業等を開催し、教員自らも
指導法の向上に努めているものの、十分とは言えない。また津市が開催する指導法研修会、研究推進校が
行う公開授業、研究協議、校内研修を通して研修を行っているが、まだ指導方法等への不安がある。
2 英語力にかかわる不安がある
このことに起因する心理的障壁が大きな原因の1つであると思われる。HRTは「私の英語でよいのだろ
うか!?」「下手な発音が児童にうつってしまったらどうしよう!」「ALTの先生とコミュニケーション
がとれなかったらどうしよう?」「クラスルームイングリッシュ(Classroom English:教室英語)が使え
ない」などが悩みになっている。
3 効果的なALTの活用法がうまく行えないことへの不安がある
ALTとのTT(Team-Teaching、ティームティーチング)で外国語活動を行うことが多い。指導案の打ち
合わせや授業後の反省を行う際、十分な時間の確保が難しいこともあり、ALTとの役割分担等について
十分な共通理解が図れない場合がある。そのような時、担任とALTの双方がTTを行う授業への不安がある。
以上のHRTとALTの悩みを軽減し外国語活動の今後の充実に向け、次のことを中心に研究する。
■小学校外国語活動の課題を探る。
■ALTとTTを行う際に支障となるものを見つけ、改善点や修正点を調べる(双方の心理的負担を軽減することに焦点を当てる)。
■「聞く活動」「体験的な理解を伴う活動」を中心に、TTでもソロ(HRT単独)でもできる教材・指導法を提案する。
問い合わせ先: 中部地区英語教育学会 三重支部 事務局